実業家とは?類似する言葉との違いについて光本氏に学ぶ

最終更新日 2023年12月20日

「実業家とはどんな人か知りたい」
「光本勇介さんの経歴について興味がある」
「実業家と起業家、事業家などの違いについて知りたい」

実業家は実業をする人を指す言葉で、具体的には生産から流通、販売に掛けて関わる人を意味します。
一般的には企業経営者と同様に考えて間違いではなく、実質的に企業経営者は実業をしているといえます。
実業の対義語に虚業が存在しますが、虚業はただ単に実業を伴わないという意味ではないです。
確かに詐欺的なことを虚業ということもありますが、形のないサービスを提供する企業も虚業にあてはまります。

実業と虚業

人は形のあるものを信用したり認めますが、形がなくても人々の役に立ったり、経済を動かし社会に貢献しています。
実業は農林水産業を始めとして、工業や商業全般と生産性を伴う事業に該当する言葉だといえるでしょう。
虚業には投機のような意味も含まれるので、ネガティブなイメージが抱かれるのは仕方がないです。
実際のところ、虚業はなくなっても人々の多くが生活に困ることはありませんが、実業はなくなると生活に大きな影響が出ます。
食糧の生産や加工、流通もなくなってしまいますし、日常的に使用する身の回りのものも手に入らなくなってしまうでしょう。
だからこそ実業は価値が認められており、それを実行して社会を支える実業家は一目置かれるわけです。

光本勇介氏のような実業家のお仕事

利益を追求する側面だけ見れば、投資家などに類する人とあまり変わらない印象ですが、社会に与える影響や責任などを考えると違った見え方がしてきます。
実業家は人材を集め、企業を組織してコストを減らし、そしてようやく利益を追求し始めることができます。
企業経営者は現場で汗水たらして働くイメージとは程遠いので、人材を使って利益を追求するイメージがあるのは確かです。
しかし、企業経営者がいなければ企業組織は成り立ちませんし、効率良く業務を展開して利益を得ることもできないです。
つまり言い換えれば企業が行う事業の多くは企業経営者、人材を使って組織を動かす実業家がいて初めて実現するわけです。
言葉の定義が少し広く、いくつも企業を立ち上げては経営に成功している人もそう呼ばれます。

起業家は事業を新たに立ち上げて挑戦する人

似たような言葉に起業家がありますが、起業家は事業を新たに立ち上げて挑戦する人を指します。
ベンチャー企業の経営者が起業家のイメージに近く、新しい事業を考えてスタートアップする人が該当します。
実は起業家という言葉自体は1970年代頃には存在しており、この頃にベンチャーブームが発生しています。
一方、企業家は企業経営を行う人を指す言葉で、企業の成長と発展に取り組む人があてはまります。
単なる経営者は企業家とは呼ばず、企業改革に積極的な姿勢を見せる人がそう呼ばれる傾向です。
ただし、厳格な定義はなくやや曖昧なので、客観的に見て企業家といえるかどうかが判断材料になりそうです。
事業家は文字通り事業をする人に使いますが、事業を展開する能力に長けている人、注目を集める人に使われる傾向が窺えます。
事業に成功した起業家が後に事業家と呼ばれることも少なくありませんが、いずれにしても企業家と同様に少し合間な言葉なのは間違いないです。

スティーブジョブズ氏は事業家という言葉が相応しい

一見して実業家にあてはまりそうな人は日本を含めて世界中にいるイメージですが、実際には起業家だったり事業家に留まる人も珍しくないです。
世界的に有名で日本でも人気のApple社を立ち上げたスティーブジョブズ氏は、会社を立ち上げたので起業家ですが、事業の内容や取り組みを考えると事業家という言葉が相応しいです。
日本を代表する人物のひとり本田宗一郎氏は、ホンダで知られる本田技研工業の起業家です。
ただ、生産に力を入れて流通や販売も手掛けてきたことから、実業家といって差し支えないでしょう。
これは松下電器産業で現パナソニックの創業者、松下幸之助氏も同様です。
日本では経営の神様と呼ばれている人物で、家電の製造販売だけでなく介護まで扱う企業に発展させました。
事業家としても手腕を発揮したので、やはり多くの経営者にとってのお手本ですし、経営の神様といわれても不思議ではないです。

孫正義氏はパソコンソフトを流通する企業を立ち上げた起業家

ソフトバンクグループの顔としておなじみの孫正義氏は、パソコンソフトを流通する企業を立ち上げた起業家です。
その後はヤフーを経営したり海外企業に投資、買収を行ったりなど、事業家としての顔が大きくなりました。
このように、実業は生産だけでなく、流通や販売も手掛けて初めてそう呼ぶことができる言葉です。
それを実行して認められるまでの道のりは決して楽だとはいえませんし、現在認められている人たちには相応の実績がある点が共通します。
似ているようでも実は実績が起業家止まりだったり、実業はしておらず事業家と呼ぶのが正しい人も少なくないです。
海外も同様で実業のように見えて事業というケースも珍しくないですが、これらの言葉が混同して使われているケースは多いです。

まとめ

ところが、違いが理解できるとあてはまる言葉も見えてきますし、特定の人物をどう呼ぶのが正解かが分かってくるはずです。
ものづくりをしている企業の事業は実業といえますから、そういう企業の経営者は総じて当てはまると考えられます。

光本勇介の経歴は?どのようにして投資家/起業家になっていったのか?