【エスコシステムズ監修】オール電化のメリットやデメリットを考えよう

最終更新日 2023年12月20日

ガス代もかかることなく、電気だけを使うので、安全性が高いと言われているオール電化ですが、実際に導入を迷っている人も多いかもしれません。
ガスと比べた場合には、電気代が本当に安くなるのかどうかも気になるところでしょう。
これから利用するのであれば、そのメリットをうまく生かした上で、デメリットは大いに避けたいところです。

オール電化住宅とは?

そもそもオール電化住宅とはどのようなものなのかというと、調理や空調、電気や給湯などすべての住宅の中で使われる熱源を、すべて電気でまかなっている住宅のことを指しています。
どのような設備が使われているのかというと、キッチンの場合にはガスではなく、電気を使い調理を行うIHクッキングヒーターが使われることになります。
給湯器でお湯を沸かすのではなく、安い深夜電力を使い夜の間にお湯を沸かして、昼間に使えるようにわかしたお湯をためるエコキュートや電気温水器などの温水器が使用されます。
暖房はガスや灯油などの暖房とは異なり、エコキュートの熱を使った床暖房、安い深夜電力で夜のあいだに熱をためておき、その熱を日中に利用する蓄熱ヒーターなどの暖房機が採用されています。

オール電化住宅のメリット

このような設備を使うことになるオール電化ですが、メリットにはさまざまなものがあげられます。

お湯や暖房を安く使える

その一つに挙げられることが、お湯や暖房を安く使えることです。
これが最大のメリットともいえるものであり、光熱費の中でもお湯と暖房費にかかるコストは、かなり大部分を占めることになるでしょう。
これらを安く抑えることができれば、光熱費を大きく削減できることになります。
電気料金プランは、夜間の時間帯の伝記の単価が非常に安く設定されているため、安い夜間電力を使って昼間に使う分のお湯を沸かしたり暖房の蓄熱を行います。
電気の単価が出すよりも安くなる夜間のうちにお湯を沸かすエコキュート、電気温水器などを使うことによって、お湯を安く作ることができるのです。
エコキュートや電気温水器などは、夜間に沸かしたお湯をタンクにため、そのお湯を日中に使うことができます。
またこの夜間の時間帯に蓄熱をする蓄熱暖房機を使うことにより、暖房費を安く抑えることができるでしょう。
蓄熱レンガと呼ばれるものに夜間のうちに熱をためておいて、昼間にその熱を放出することにより温めます。
これらの熱は自然放流であるため、室内全体をむらなく温めることができるでしょう。
オール電化の場合には、ガス代の基本使用料もかからないので、安く使えることがわかります。

基本使用料を一本化できる

そしてメリットの二つ目には、基本使用料を一本化できることです。
ガスを併用している住宅の場合には、ガスと電気それぞれに基本使用料を支払わなければなりませんが、オール電化の場合には電気の基本使用料だけとなるため、一本化できる分節約につながります。
光熱費を節約するためにオール電化を選んでいるのであれば、電力会社を見直すことも重要なことと言えます。
様々な電力会社でプランが用意されていて、自分の生活スタイルに合ったプランを選ぶことにより、大きく電気代を節約することができるでしょう。

住宅の中に熱源を持たないので安全に利用できる

そして三つ目のメリットは、住宅の中に熱源を持たないので安全に利用できることです。
ガスのように住宅内に熱源を引き込むことがないので、ガス漏れや不完全燃焼などの心配がなく非常に安全です。
キッチンはIHクッキングヒーターを使うことになり、ガスコンロと違い炎も発生しないので、ガスよりも火災に対して安全性が高いと言えるでしょう。
ガスは室内に二酸化炭素を増加させることになりますが、IHクッキングヒーターは空気を汚すこともありません。
キッチン周りも熱くならず、ガスコンロよりも汚れにくくフラットであるため、手入れが楽などの様々な利点があります。
そして震災などがあった時にも大きなメリットを発揮します。
それはエコキュートや電気温水器のタンクの中にある水を、一時的な生活用水として使用することができる点です。
飲み水として使うことはできませんが、水が使えるということは安心にもつながります。
また震災の際には様々なライフラインの中で、電気の復旧が一番はやいとされています。

オール電化住宅のデメリット

このようにメリットがたくさんあることがはりわかりましたが、デメリットがあるのも事実です。

昼間の電気代が高くなる

それは昼間の電気代が高くなることです。
夜間の電気の単価が安く設定されている分、昼間の電気の単価は非常に割高です。
日中に行う調理やドライヤー、テレビ、夏場の冷房などはかなり割高になると覚えておきましょう。

エコキュートなどの設置コストが高額になる

そして二つ目は、エコキュートなどの設置コストが高額になる点です。
これらは本体費用と工事費用がかかるので、設置コストはかなりかかることになるでしょう。
エコキュートを選んだ場合には、本体だけではなく基礎工事費用や水道関連工事、電気工事など初めに導入する際に費用が多くかかりやすくなります。
これらは大きさも重さもあり、設置場所を確保したり設置場所を補強するなどのことも求められます。

参考➡︎エスコシステムズ評判